2026/01/15 07:01

オリジナルのお話がついたイヤリング、最終話は
「がんばりリス チア」です(*^^*)
がんばりリスのチアは、元気いっぱいのお母さん。息子の世話をしたり、お仕事をしたり、家事をしたり、いつも忙しくしています。
ある日、息子のタカラが、学校から帰って来るなり言いました。
「お母さん!イヤリングやさんに行こうよ。今友達のお姉ちゃん達の間で流行ってるんだ。」
「イヤリングやさん?今日は忙しいからまた今度ね。」
「待ってよお母さん。絶対今日じゃないとダメなんだ。」
「イヤリングなんてどこにでもあるじゃない。」
「違うんだよ、ただのイヤリングじゃないんだ。」
タカラは、「もう!」とぷんぷんしているチアを引きずって行きました。お店の看板にはこう書いてあります。
「イヤリングやさん きらきら☆ふわふわ」
どうしてイヤリングやさんになんて行かなくちゃいけないの。とチアは思いました。これからタカラを育てていくには沢山の時間とお金が必要です。頑張り屋のチアには、無駄な事のように思えました。すぐに帰ろう、と思って扉を開けると…
きらきらのビーズで作られたイヤリングがたくさんありました。ブレスレットもあります。チアは思わず、赤いビーズで縁取られたお花のイヤリングを手に取りました。
「でも…」
本当に必要なものかしら。今買わなくても可愛いイヤリングはきっと沢山ある。もっとお得に買えるイヤリングだってあるかもしれない。
やっぱり帰ろう。チアがお店を出ようとした時…
真っ白なお花のイヤーカフをつけたゾウの女の子が、お友達とワイワイお店に入ってきました。
「そうだった…。」
チアは気づきました。少し前は自分もああやって、お洒落を心から楽しんでいたこと。家族の為にと色んなことを我慢して、自分のことはいつも後回しにしていたこと。
手に取ったイヤリングをつけてみると…
「私、こういうのが欲しかった」
そんなチアを見て、タカラが言いました。
「お母さん、めちゃくちゃ可愛い!」
チアは、いつも誰かの為に頑張っていたけれど、たまには自分の為に何かすることも大切だと思えるようになりました。
「今日はぼくがおにぎりを作ってあげるからね!」
チアはにっこり笑って、タカラと手を繋いで帰って行きました。
明日はどんなお客さんが来るのかな。イヤリングやさん きらきら☆ふわふわ は、今日もすみれ街で誰かを待っています。